Simile est regnum 第1段落
Simile est regnum caelōrum hominī negōtiātōrī,
「スィミレ・エストゥ・レーニュム・チェロールム・オミニー・ネゴーツィアートーリー」と読みます。
simile
は第3変化形容詞similis,-is,-e
(似ている)の中性・単数・主格です。この形容詞は与格をとります。est
は不規則動詞sum,esse
(ある、いる)の直説法・現在・三人称・単数です。regnum
は第2変化名詞regnum,-ī n.
(王国)の単数・主格です。caelōrum
は第2変化名詞caelum,-ī n.
(天)の中性・複数・属格です。regnum
にかかります。hominī
は第3変化名詞homō,-inis c.
(人間、人)の男性・単数・与格です。simile
の意味上の目的語です。negōtiātōrī
は第3変化名詞negōtiātor,-is m.
(商人)の単数・与格です。simile
の意味上の目的語です。
「天の王国は人、商人にとってのsimileである」、つまり「天の王国は商人に似ている」と訳せます。
quaerentī bonās margarītās:
「クェーレンティー・ボナース・マルガリータース」と読みます。
quaerentī
はquaerō,-ere
(探す)の現在分詞quaerens
の男性・単数・与格です。前の文のnegōtiātōrī
にかかります。bonās
は第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um
(良い)の女性・複数・対格です。margarītās
にかかります。margarītās
はmargarīta,-ae f.
(宝石)の複数・対格です。quaerentī
の目的語です。
「良い宝石を探し求める」と訳せます。前の文と合わせると、「天の王国は、良い宝石を探し求める商人に似ている」と訳せます。
inventā ūnā pretiōsā margarītā,
「インヴェンター・ウーナー・プレティオーザー・マルガリーター」と読みます。
inventā
は第4変化動詞inveniō,-īre
(発見する)の完了分詞inventus,-a,-um
の女性・単数・奪格です。ūnā
は代名詞的形容詞ūnus,-a,-um
(一つの)の女性・単数・奪格です。margarītā
にかかります。pretiōsā
は第1・第2変化形容詞pretiōsus,-a-um
(高価な)の女性・単数・奪格です。これもmargarītā
にかかります。margarītā
はmargarīta,-ae f.
(宝石)の単数・奪格です。inventā
と合わせて絶対的奪格と呼ばれる表現を作ります。「宝石を見つけると」と訳せます。(直訳は「宝石が見つけられると」です。)
全体で「一つの高価な宝石を見つけると」と訳せます。
dedit omnia sua, et comparāvit eam.
「デディトゥ・オムニア・スア・エトゥ・コンパラーヴィトゥ・エアム」と読みます。
dedit
は不規則動詞dō,dare
(与える、売る)の三人称・単数・完了です。omnia
はomnis
(全て)の中性・複数・対格です。名詞的用法で「全てのもの」を意味します。dedit
の目的語です。sua
は所有形容詞suus
(自分の)の中性・複数・対格です。「自分」というのはnegōtiātōrī
を指します。et
は接続詞(そして)です。comparāvit
は第1変化動詞comparō
(用意する・手に入れる・買う)の三人称・単数・完了です。eam
は指示代名詞is,ea,id
(それ)の女性・単数・対格です。margarītā
を指します。comparāvit
の目的語です。
「商人は自身のものを全て売り、その宝石を買い求めた。」と訳せます。
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