O nata lux 第2段落

Quī carne quondam contegī

「クィー・カルネ・クォンダム・コンテジー」と読みます。

  • quīは関係代名詞quī,quae,quodの男性・単数・主格です。

  • carneは第3変化名詞carō,carnis f.(肉)の単数・奪格です。「肉によって」と訳せます。

  • quondamは副詞(かつては)です。

  • contegīは形式受動相動詞contegor,-ī(身にまとう)の不定法・能動態・現在です。

「かつて肉をまとうことを…した者よ」という意味です。

Dignātus es prō perditīs,

「ディンニャートゥス・エス・プロー・ペルディティース」と読みます。

  • dignātusは形式受動態動詞dignor(わざわざ…する)の完了分詞、男性・単数・主格です。直前のcontegīを目的語としてとります。「立派な者がへりくだって…する」という意味を持ちます。

  • esは不規則動詞sum,esse(ある、いる)の直説法・現在・二人称・単数です。dignātus esでまとまってdignorの完了形とみなせます。

  • prōは奪格をとる前置詞(〜のために)です。

  • perditīsは第1・第2変化形容詞perditus,-a,-um(堕落した)の男性・複数・奪格です。

これ単体では「あなたは堕落した者たちのために…してくださった」と訳せます。上の文と合わせて「かつて堕落した者たちのために肉をまとってくださった者よ」と訳せます。

Nōs membra confer efficī

「ノース・メンブラ・コンフェル・エッフィチー」と読みます。

  • nōsは1人称複数の人称代名詞、対格です。conferの目的語です。

  • membraは第2変化名詞membrum,-ī n.(手足)の複数・対格です。

  • conferは不規則動詞conferō,conferre(与える、許可する)の命令法・現在・二人称・単数です。nōsefficī以降からなる対格不定法を目的語としてとります。

  • efficīefficio(AをBにする)の不定法・受動態・現在です。ここではnōsがAでmembraがBですが、受動態なので「…が手足にされること」という意味になります。

この部分は直訳で「私たちが、手足にされることを許可せよ」という意味になります。対格不定法の意味上の主語なので、nōsは対格なのに主語の働きをします。 文法的には複雑ですが、解釈するときは「私たちを手足にせよ」で十分だと思われます。

Tuī beātī corporis.

トゥイー・ベアーティー・コルポリス」と読みます。

  • tuīは所有形容詞tuus(あなたの)の中性・単数・属格です。corporisに掛かります。

  • beātīは第1・第2変化形容詞beātus,beāta,beātum(祝福された)の中性・単数・属格です。これもcorporisに掛かります。

  • corporisは第3変化名詞corpus,-oris n.(体)の単数・属格です。これは先のmembraに掛かります。

「あなたの祝福された体の」と訳せます。これが修飾するのはmembra(手足)です。

最終更新