O nata lux 第1段落

Ō nāta lux dē lūmine,

「オー・ナータ・ルクス・デー・ルーミネ」と読みます。

  • ōは間投詞(おお)です。

  • nātaは第1・第2変化形容詞nātus,nāta,nātum(生まれた)の女性・単数・呼格です。luxに掛かります。

  • luxは第3変化名詞lux,lūcis f.(光)の単数・呼格です。

  • は奪格をとる前置詞(〜から)です。

  • lūmineは第3変化名詞lūmen,-inis n.(光)の単数・奪格です。

「おお、光から生まれた光よ」と訳せます。

Jēsū redemptor saeculī,

イェーズー・レデンプトル・セークリー」と読みます。

  • Jēsūは第4変化名詞Jēsūs,Jēsū m.(イエス)の単数・呼格です。

  • redemptorは第3変化名詞redemptor,-ōris m.(贖い主)の単数・呼格です。

  • saeculīは第2変化名詞saeculum,-ī n.(世・世代)の単数・属格です。redemptorに掛かります。

「イエスよ、世の贖い主よ」と訳せます。

Dignāre clēmens supplicum

「ディンニャーレ・クレーメンス・スップリクム」と読みます。

  • dignāreは形式受動態動詞dignor(わざわざ…する)の命令法・現在・二人称・単数です。この後のsūmereを目的語としてとります。「立派な者がへりくだって…する」という意味を持ちます。

  • clēmensは第3変化形容詞clēmens,-entis(慈悲深い)の男性・単数・主格です。ここでは副詞的に「慈悲深く…せよ」と訳すのが良いでしょう。

  • supplicumは第3変化形容詞supplex,-icis(懇願する、乞う)の男性・複数・属格です。この後のlaudēsprecēsに掛かります。

これ単体では「懇願する者たち(私たち)の…を…することを慈悲深くせよ」という意味です。「へりくだって」の部分を訳に入れるのが難しいですが、「私ども」などと表現するとよいかもしれません。 欠けている場所は次の行が説明しています。

Laudēs precēsque sūmere.

ラウデース・プレチェースクェ・スーメレ」と読みます。

  • laudēsは第3変化名詞laus,laudis f.(賞賛)の複数・対格です。

  • precēsは第3変化名詞prex,precis f.(祈り)の複数・対格です。この2個の名詞はsūmereの目的語です。

  • sūmereは第3変化動詞sūmō,sūmere(受け入れる)の不定法・能動態・現在です。これ自体はdignāreの目的語です。

「賞賛と祈りを受け入れること」という意味です。

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