Memorare 第2文
Ego tālī animātus confīdentiā, ad tē,
「エゴ・ターリー・アニマートゥス・コンフィーデンツィアー・アドゥ・テー」と読みます。
ego
は1人称単数の人称代名詞(私)、主格です。tālī
は第3変化形容詞tālis
(このような)の女性・単数・奪格です。後のconfīdentiā
に掛かります。animātus
は第1変化動詞animō
(鼓舞する)の完了分詞、男性・単数・主格です。ego
に掛かります。confīdentiā
は第1変化名詞confīdentia,-ae
(信念)の単数・奪格です。奪格には「〜によって」という意味があるので、「信念によって」という意味です。ad
は対格をとる前置詞(〜へ)です。tē
は2人称単数の人称代名詞(あなた)、対格です。ここのad tē
は後のcurrō
にかかります。
「私はこのような信念によって鼓舞され、あなたへと(駆けて行く)」と訳せます。
Virgō Virginum, Māter,
「ヴィルゴー・ヴィルジヌム・マーテル」と読みます。
Virgō
は第3変化名詞virgō,virginis c.
(乙女)の女性・単数・呼格です。Virginum
は第3変化名詞virgō,virginis c.
(乙女)の女性・複数・属格です。この単語単体では「乙女たちの」という意味です。英語におけるthe Virgin among the Virgins
と同じように、集団の中の最高級のものを指すときに使われる表現です。Māter
は第3変化名詞māter,-tris f.
(母)の単数・呼格です。「母よ」という意味です。
「乙女の中の乙女、母よ」と訳せます。
currō, ad tē veniō,
「クッロー・アドゥ・テー・ヴェニオー」と読みます。
currō
は第3変化動詞currō,currere
(走る、駆ける)の直説法・現在・一人称・単数です。主語は前に書かれていたego
です。ad
は対格をとる前置詞(〜へ)です。tē
は2人称単数の人称代名詞(あなた)、対格です。ここのad tē
はveniō
にかかります。veniō
は第4変化動詞veniō,venīre
(来る、行く)の直説法・現在・一人称・単数です。主語は前に書かれていたego
です。
「(私は)(あなたへと)駆けて行き、あなたの元へ向かう」と訳せます。
cōram tē gemens peccātor assistō.
「コーラム・テー・ジェメンス・ペッカートル・アッスィストー」と読みます。
cōram
は奪格をとる前置詞(〜の前で)です。tē
は2人称単数の人称代名詞(あなた)、奪格です。gemens
は第3変化動詞gemō,gemere
(うめく、悲しむ)の現在分詞gemens
の男性・単数・主格です。peccatōr
に掛かります。peccatōr
は第3変化名詞peccatōr,-ōris m.
(罪人)の単数・主格です。assistō
は第3変化動詞assistō,-ere
(そばに立つ、前に立つ)の直説法・現在・一人称・単数です。主語は前に書かれていたego
、およびpeccātor
です。
直訳は「あなたの前で、うめいている罪人である私は前に立つ」です。「(私は)あなたの前で、うめきつつ罪を抱えながら立つ」と訳すのが良いでしょう。
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