Memorare 第3文
Nōlī, Māter Verbī, verba mea despicere;
「ノーリー・マーテル・ヴェルビー・ヴェルバ・メア・デスピチェレ」と読みます。
nōlī
は不定法をとり、禁止の命令を意味します。Māter
は第3変化名詞māter,-tris f.
(母)の単数・呼格です。「母よ」という意味です。Verbī
は第2変化名詞verbum,-ī n.
(言葉)の単数・属格です。「言葉の」という意味です。Māter
に掛かります。verba
は第2変化名詞verbum,-ī n.
(言葉)の複数・対格です。「言葉たちを」という意味です。mea
は所有形容詞meus
(私の)の中性・複数・対格です。verba
に掛かります。despicere
は第3変化動詞despiciō,-ere
(見下す、軽蔑する)の不定法・現在です。
「言葉の母よ、私の言葉を軽んじるな」と訳せます。
sed audī propitia et exaudī. Āmēn.
「セドゥ・アウディー・プロピツィア・エトゥ・エグザウディー・アーメーン」と読みます。
sed
は接続詞(しかし、むしろ)です。nōn A sed B
で、「AでなくむしろB」という意味になります。audī
は第4変化動詞audiō,audīre
(聞く)の命令法・現在・二人称・単数です。propitia
は第1・第2変化形容詞propitius,-a,-um
(慈悲深い)の女性・単数・主格です。命令法・二人称・単数は主語がtū
(あなた)なので、今回は省略されていますがそれに掛かります。et
は接続詞(そして)です。exaudī
は第4変化動詞exaudiō,-īre
(聞き入れる、理解する)の命令法・現在・二人称・単数です。audiō
とexaudiō
は似た意味であり同時に使われることも多く、訳し分けが難しいですが、ここでは「聞く」と「理解する」のようにします。āmēn
は副詞(本当に、そうありますように)です。
「そうではなく慈悲深く聞き、理解しろ。アーメン」と訳せます。
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