O quam gloriosum 歌詞対訳
Ō quam glōriōsum est regnum,
「オー・クァム・グローリオーズム・エストゥ・レーニュム」と読みます。
ōは間投詞(おお)です。quamは副詞(なんと、どのように、どのくらい)です。glōriōsumは第1変化形容詞glōriōsus,-a,-um(栄光に満ちている、高名な)の中性・単数・主格です。後のestの補語です。estは不規則動詞sum,esse(ある、いる)の直説法・現在・三人称・単数です。regnumは第2変化名詞regnum,-ī n.(王国)の単数・主格です。estの主語です。
「おお、なんと栄光に満ちていることか 王国は」と訳せます。
in quō cum Christō gaudent omnēs Sanctī!
「イン・クォー・クム・クリストー・ガウデントゥ・オムネース・サンクティー」と読みます。
inは対格または奪格をとる前置詞です。ここでは奪格をとり、「〜の中で」と訳します。quōは関係代名詞quī,quae,quodの中性・単数・奪格です。先行詞はregnumです。(なお、ラテン語にはpreposition strandingがないので、
quō cum Christō gaudent omnēs Sanctī inのように前置詞を文の後ろに持ってくることはできません。)
cumは奪格をとる前置詞(〜と共に)です。Christōは第2変化名詞Christus,-ī m.(キリスト・救世主)の単数・奪格です。gaudentは半形式受動態動詞gaudeō(喜ぶ)の直説法・現在・三人称・複数です。主語は後のomnēs Sanctīです。omnēsは第3変化形容詞omnis(全ての)の男性・複数・主格です。後のSanctīにかかります。Sanctīは第1・第2変化形容詞sanctus,-a,-um(聖なる)の男性・複数・主格です。ここでは名詞的に使われ、「聖人たち」を意味します。
「そこでは救世主と共に全ての聖人が歓喜している!」と訳せます。
Amictī stolīs albīs,
「アミクティー・ストリース・アルビース」と読みます。
amictīは第4変化動詞amiciō(着飾る)の完了分詞、男性・複数・主格です。stolīsは第1変化名詞stola,-ae f.(衣服)の複数・奪格です。奪格には「〜によって」という意味があるので、「衣服たちによって」という意味です。albīsは第1・第2変化形容詞albus,-a,-um(白い)の女性・複数・奪格です。stolīsにかかります。
直訳は「白い衣服で着飾らせられた者たちは」ですが、能動態に直して「白い衣服で着飾った者たちは」とする方がよく、また副詞的に訳して「彼らは白い衣服をまとい」とする方が良いでしょう。
sequuntur Agnum, quōcumque ierit.
「セクゥントゥル・アーニュム・クォークムクェ・イエリトゥ」と読みます。
sequunturは形式受動態動詞sequor(従う、ついていく)の直説法・現在・三人称・複数です。Agnumは第2変化名詞Agnus,-ī m.(仔羊)の単数・対格です。sequunturの目的語です。quōqumqueは副詞(どこであろうとも、どこでも)です。ieritはeō(行く)の接続法・完了・三人称・単数です。主語としてAgnusが省略されています。接続法の現在や完了は可能性を意味するので、ここでは「それが行くだろう」という意味です。quōcumqueと合わせて「それがどこへ行こうとも」と訳せます。(なお、
eōの直説法・未来完了・三人称・単数も同じieritなので、単語だけを見て区別することは不可能です。この場合は文脈から直説法・未来完了が考えにくいため、接続法・完了としました。)
直訳は「彼らは仔羊に付き従う、それがどこへ行こうとも」です。しかしAgnusはイエス・キリストのことを指すので、「それ」という指示代名詞を使うのは不適切でしょう。
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